教会もトゥルッリ建築
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この日はバーリ→アルベロベッロ(観光)→レッチェと我々にしては盛りだくさんな日。荷物を持っての移動です。事前リサーチでアルベロベッロに荷物預かり所がなさそうなのが唯一の懸念点。
プーリア地方の地図です。©旅行のとも、ZenTech
バーリからアルベロベッロへは Sud-Est 線で1時間20分ほど。バーリ中央駅は、実はイタリア国鉄の他に私鉄が3つも入っているのです。Sud-Est 線は、中央駅正面(Piazza Aldo Moro 側)から見て一番奥にあります。国鉄の一番奥のホームが10番線で、そのさらに奥にまるで隠れホームみたいに存在してます(笑)。
こちらがSud-Est線ホーム
ホームにはチケットオフィス兼待合室があるので、切符はそこ購入できます。バーリからアルベルベッロまでは一人4.5€(2011年6月現在)。
予想に反して時間はかなり正確。しかも本数が少ないせいか、地元の皆さんもかなり前に駅に到着してました。
途中車窓から、通り過ぎる電車に夢中なお孫さんと子守り役のおじいちゃん、という微笑ましい光景を二度見かけました。で、ほぼ予定時刻にアルベロベッロに到着。世界遺産の場所とは思えないこじんまりとした駅で、案の定荷物預かり所やロッカーなどというものはありません。
アルベロベッロ駅外観。
で、図々しい私はもしかしたら駅員さんが預かってくれるかもしれないと(苦笑)、ダメもとで「あのぉ、手荷物を預けられる場所ってありますか」と聞いてみると、「ここに置いて来なよ〜」と事務室の奥を指差してくれるではないですか!!!おかげで身も軽くアルベロベッロ観光に出発〜♬
ちなみに駅のお手洗いは南京錠がかかっていますが、駅員さんに言うと開けてもらえます。で、使い終わったらまた連絡して鍵をかけてもらう仕組みです。
駅から正面にのびる Viale Margherita (途中から Corso Trieste Trento) を真っ直ぐ進むと、Corso Vittorio Emanuele という大きな通りにぶつかります。右手にはサンティ・メディチ聖堂 Basilica dei Santi Medici が見えます。左手にさらに進むと、いきなり道の向こうの斜面にこんな風景が広がります。
いきなり、街の真ん中におとぎの世界。
世界遺産に登録されているアルベロベッロの旧市街は2つあって、お土産物屋さんとレストラン(しかない)モンティ地区 Rione Monti と、実際に地元の皆さんが居住しているアイア・ピッコラ地区 Rione Aia Piccola に別れます。↑で見えるのは、モンティ地区です。
屋根のてっぺんの飾りの形にも、この屋根のシンボルにもそれぞれ意味があるみたいです。
この日は本当に灼熱地獄そのもので干上がるかと思うほど。そのせいか気力も薄れがちで、お土産屋さんとレストランしかないモンティ地区はわりとあっさり見学終了。こんなに同じようなお店があって商売は成り立つんだろうか、観光地で歴史的な建物を実際に利用しながら保存して行く術はないんだろうか、などと旦那さんと話しながら、もうひとつのアイア・ピッコラ地区へ移動。
アイア・ピッコラ地区は、建物がすべてトゥルッリということを除けば、落ち着いた普通の住宅街。こちらの地区まで来る観光客はほとんどいないようで、モンティ地区の喧噪が嘘のようです。
ここの住人らしきおじさんに買って来たばかりらしいさくらんぼをもらいました。
このさくらんぼ、すごく甘くて美味しかった!
さーて、トゥルッリも堪能したのでお昼にしようかなぁ。モンティ地区のレストランには魅かれなかったので、アイア・ピッコラ地区近くの新市街でウロウロし見つけたのがこのお店。こじんまりしたホテルのレストランです。
La Dolce Vita
P.za Ferdinando IV, 33
名前がベタすぎてどうかなと思いましたが(笑)、大当たり!感じのいいサービスにおいしい料理に大満足。
左)美味しかったパンとおつまみのオリーブ
右)旦那さんの魚介類のパスタ。お豆に見えますがパスタです(笑)
左)私のパスタ、トマトとバジルのオレキエッテ
右)二人ともメインは魚のミックスフライ。衣が本当に薄くて、カラッと揚がっていて最高!
そしてお薦めしてもらったアルベロベッロのローカルワイン。
確かボトルで10€しなかったのに、とっても美味しかったのです。
いいわぁ、プーリア。
レストランを後にし、もう一度モンティ地区の入り口の広場へ。さくらんぼが売っていたのでそれを買うためです。1kg 買って 3€ぐらいでした。いいなぁ、プーリア。
駅に戻ると朝とは違った駅員さんでしたが、何の問題もなく荷物を引き取り、お礼に先ほど買ったさくらんぼを半分お裾分けしようとしたもののお断りされ、少々がっかり。ま、仕様がないか。
さ、アルベロベッロを出て、今日の最終目的地、レッチェに向かいまぁす。