カプリ島にある、古代ローマ皇帝ティベリウスの別邸 Villa Jovis 跡からソレントを臨む
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2日目:ナポリ → カプリ島 (カプリ島一周&青の洞窟クルーズ、ティベリウス帝の別邸 Villa Jovis)→ ナポリ つづき
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カプリ島1周&青の洞窟クルーズを終えて出発点のマリーナグランデに戻って来たのが 14:00 すぎ。お腹も空いたし、とりあえずケーブルカー(フニクラーレ)でカプリ島の中心地、カプリに行くことにしました。
レモンの木を見ながら、あっという間に登ります。
さーって、どこにしようかなぁ。広場に面したところよりは一本入ったところがいいかもねぇ、と言いながらウロウロ。広場からほど近い奥まった路地にレストランを発見したので入ってみることに。
左)突き出し(?)で出て来たスナック。左側のはトルティーノといって、ブリオッシュ生地にお肉とチーズが入ったもの。
右)旦那さんの、小イカのトマト煮込み。器を覆っているパンを崩しながらいただきます。
左)私の、手長エビのパスタ 右)デザートのナポリ風ケーキ
お店の人はみんな感じが良かったし、お料理も美味しかったねぇと旦那さんと言いながら、お会計を頼んで少々びっくり。あれま、パリ並み。さすがはカプリ。
それぞれの値段は把握していたんですが、ほら、カフェとか炭酸水とかサーヴィス料とかが、思いのほかいいお値段でして。美味しかったからよかったです。
それでは、いざ、私の大好きなローマ皇帝の一人、ティベリウスが住んだ Villa Jovis へ。観光局のおじさんによると、カプリの中心地ウンベルト1世広場から徒歩で45分とのこと。ちなみに、ずっと緩やかな上り坂。そう、Villa Jovis はウンベルト1世広場より海抜で 200mほど高い、徒歩のみでアクセス可能な断崖絶壁の上にあるからなのです。
こんな感じの緩やかな上り坂を延々と。
段々家がまばらになってくる。前を行くのは途中まで道案内をしてくれたワンちゃん。
現代と違ってケーブルカーなんてない時代、ティベリウス、あなたはどんだけ人間嫌いだったんだとぶつぶつ言い始めたころに、到着。
何とも地味な佇まいの入り口。
ティベリウスは帝位の最後10年間、この別邸からローマ帝国を統治したのでした。親しい友達(奥さんは含まれず)と側近だけを連れて、突然ローマから隠遁したのです。
薄茶色の部分が皇帝の居住空間。中心の濃い青色部分は、貯水槽です。
今は石とレンガの遺跡ですが、当時は大理石で覆われた2〜3階建ての優美な建物だったそうです。
断崖絶壁の上だけに、眺望抜群、絶景が広がります。
鳥のさえずりが絶えず聞こえる中、甘美ともいえる景色を目にしながら、孤高というイメージがぴったりのティベリウスにしばし思いを馳せました。
しかし、ティベリウスもハドリアヌスも、別邸のロケーション選びのセンスが抜群だなぁ。。。
マニアックな興味を十分満たした後、来た道をまた45分ほどかけて中央広場まで戻り、18:10 のフェリーでナポリへ。終日効果が持続するという酔い止めを飲んでいるとはいえ、念のため揺れが少ないフェリーの1階後方席に陣取ったのですが、ここが寒くて。。。凍えながら爆睡しておりました。
身体は冷えきったとはいえ、風邪をひくこともなく無事ナポリに到着し、ホテルに帰還。珍しく朝早くから一日中盛りだくさんな予定だったので(え?)、晩ご飯は近場で済ませようとホテルのお姉さんにお勧めレストランを聞きました。
晩ご飯の前に、アルテカード arte card を買うべく、再度中央駅の観光案内所を探しに出かけました。「この辺は前探したから、あっちの方行ってみようか」とか言いながらキョロキョロしていると。。。あったーーー!よかったよかった!!
が、観光案内所は開いていたものの、アルテカードの販売時間がすでに終了しており、明日また出直すことに(涙)。ただ、この日対応してくれたお姉さんはとても親切で、色々有益な情報を仕入れることが出来ました。
・復活祭当日および翌日の月曜日は、イタリア国鉄のストが起きやすいこと(→フェリーは大丈夫と太鼓判を押していました)
・復活祭当日および翌日の月曜日は、普段日曜日でも開館している美術館も閉館する場合があること(例: ナポリ国立考古学博物館)
・ポンペイ&エルコラーノの両遺跡は、年中無休であること
明日から必須のアルテカード入手の目処もつき、安心して晩ご飯へ〜。
La Brace, Via Silvio Spaventa 14/16
左)水牛のモッツァレラチーズ。ちょっぴり塩気があって、ものすごーく美味しかった!
右)私の、スパゲティ・ポモドーロ。ナポリ名物だと思って頼んだんだけど、給仕してくれたおじさんの反応を見るに、日本でいう、もりそばみたいな位置づけではないかと。お値段も激安の3€!美味しかったですよ〜。
左)旦那さんの、シーフード・スパゲティ。給仕のおじさんの一押しなだけあって、美味しかったそうです。
右)海の幸のフライ。カラッと揚がってて美味しかった〜。ちなみに旦那さん的には、ミコノスのそれの方が一歩上だそうです。
ここのお店の方がみんなフレンドリーで親切で、とってもよくしてもらいました。給仕を担当してくれたおじさん以外は英語は片言なんですが、我々が日本人だと知るや否や、日本の震災のニュースにどれだけ心を痛めているか、我々の家族や友達は大丈夫だったのか、から始まり、イタリア語がしゃべれるということはイタリアで仕事をしているのか(注: 我々が話したイタリア語は、挨拶と、注文時のごく簡単なもの、汗)、などなど。
お会計のとき、持ち帰り用のビールを2本お願いしたら、会計を取り仕切っているマダムが、「私からの気持ちよ」とビールをプレゼントしてくれました。
お店のみなさんに「チャオ〜 Ciao」と見送られ、旦那さんとうれしくなりながらホテルに戻ったのでした。
3日目に続く〜。