遅々とした更新スピードのせいで、長々と続いていた2010年夏休みの旅行記ですが、いよいよ最終回です。
写真を整理していてつくづく思いましたが、ロードス島で撮った写真は、私のようなへたっぴでも光が違うのがよく分かります。日差しも気温も、紛れもなく、
秋 のパリにいるからでしょうか(遠い目)。
パリへは、アテネ経由で帰ることにしていました。早起きが苦手なので、チェックアウト期限ぎりぎりにホテルを発ってお昼過ぎのアテネ行きのオリンピック航空に乗り、4時間ほどの余裕あるトランジットの後、エールフランスでパリへ。トランジットに余裕があるのは、飛行機に遅れが出た場合&一度アテネで荷物を受け取って再度チェックインするためです。
で、パリへ帰る前の日、フロントのお姉さんにオリンピック航空の便名を伝えたところ、
「その便は明日のストライキの影響を受けてキャンセルが決まっています」
おフランス生活のおかげで、あんまり物事に驚かなくなっている我々(いいのだろうか、笑)。もちろん無料で前後の便に予約変更可能とのことで、相談した結果、何と4時間前倒しで出発することに。
ちなみに庶民の我々が購入しているアテネからパリまでの航空券は変更&払い戻し不可(だから安い)。
ってことはですよ、元々のトランジットが4時間、さらにアテネ着が4時間早まったので、アテネでのトランジットは、何と余裕も余裕の
8時間 。。。。ちーん(合掌)。
さて出発当日。この旅行中一番の早起き(苦笑)。早起きし過ぎて車酔いしてしまい、かなり青ざめた顔で空港に到着。
とはいえ、ストのせいで軒並みの遅れが表示されてる掲示板を目にしたら、予めストが分かって飛行機が確保できていてよかったなぁって心底思いました。
飛行機の中で、旦那さんと作戦会議。エールフランスのチケットは変更不可だけど、オリンピック航空のストライキのことは知っているはずだからダメもとで、交渉してみよう。
名付けて、『ラテンの世話焼きおばちゃん精神に訴える』作戦。ダメだった場合は、去年いけなかった新アクロポリス博物館に行くことに。
ものすごい美人のオリンピック航空のスチュワーデスさんに見とれているうちに、あっという間にアテネに到着。荷物を受け取り、目指すはエールフランスのカウンター。心なしかみんな愛想がいいぞ。と、チケットカウンターで聞いてみるように言われ、そちらへ。
チケットカウンターのお姉さんも感じがいい。最初はこちらの言っていることを勘違いしたらしく、「心配要らないわ、あなたたちのフライトに遅れは出ていないから」とにこやかに返答された時は、軽く目眩がしましたが、めげちゃいけない。
「いえ、お聞きしたいのはそういうことじゃなくって」とあくまで感じがよく(と願いたい)、「ほら、オリンピック航空のストで、トランジットが8時間になっちゃったんです」と、具体的な数字を出してラテンの世話焼きおばちゃん精神に訴える。
そしたらお姉さん、「ちょっと待っててね」とどこかに電話をかけてくれ、(ギリシャ語で)情感たっぷりに我々の可哀想な状況を伝えてくれている模様。
おぉ、これはもしや。
と、お姉さんは上機嫌で電話を切ると、「2時間後の便に乗れるわよ、特別にね」とにっこり!!!
再度チェックインカウンターに戻って、無事搭乗券を発行してもらいました。と、何やら、クーポンを渡される。どうも空港内の決まったお店で無料で食事ができるらしい。
「えー、どこまで太っ腹なの?」と思ったのですが、どうやら我々が運良く乗れることになった便は、3時間以上遅れが出ていたらしいのです。で、その遅れのお詫びとして搭乗者に食事クーポンを配布していたというのが真相。
もしこの便が予定通り運行していたら我々は乗れなかったんです。しかもクーポンまでもらっちゃって、最後の最後はやっぱり運がいいのかもねー、なんて、2人でお気楽にしっかりクーポン活用させてもらいました(笑)。
そんなこんなで、当初の予定より短いトランジットでパリに到着。空港で、我々の便の荷物がターンテーブルに現れるまで1時間かかり、「フランスに帰って来たわぁ」と実感したりしましたが、何の何の。8時間に較べたら、ねぇ?
5泊という短い滞在でしたが、ロードス島は「薔薇の花咲く古の島」というイメージそのものでした。特にリンドス村はのんびりとした空気が漂う、甘やかという表現がぴったりのところでした。
他のギリシャの島々の例に漏れず、夏は観光客で人口が膨れ上がるそうなんですが、それでも写真を眺めては、楽園というのはこういうところをいうのかなぁと思うのです。
さて、イスタンブール&ロードス島の旅行記もようやく終わりです。長々とおつき合い頂きありがとうございました。何より、書き終えて自分が大満足!
みなさま、素敵な1週間を〜♪