私の職場は、同じグループ内の他国の会社とのやりとりをすることが多々あるのですが、面白いのはフランス人の同僚たちがこぞって同じように他の国の人を評することです。
彼らの言動を観察している限り、欧米諸国に限っていえば、
フランス人が抱く親近感の度合い=アングロサクソン<ゲルマン<ラテン
のようです。えぇ、20人ほどいる同僚、ほぼ全て(笑)
1.アングロサクソン(大ざっぱに言うところの、イギリス&アメリカ)
細かいですが、親近感=アメリカ人<イギリス人です。同じヨーロッパ人だから??
アメリカにはコンプレックスないまぜの複雑な感情のようですが、概して、
・傲慢だ(=世界の中心は自分たちだと思っている)
・声が大きすぎ(=空気を読まない)
・食べ物がまずい
・拝金主義
・英語がどこでも通用すると思っている
次にイギリス。別の名を『アングロサクソン』。アメリカは『アメリカ』なのに、変なのですけど。
・何考えてるか分からない(=口ではいい事言うけど、信用できない)
・笑いのツボが違う(=冗談が皮肉にすぎる)
・フランス人に何かと挑戦的(=ユーロスターの終着駅が当初、よりによって、フランスが珍しく大敗したワーテルロー駅だったとか、笑)
・料理がまずい
2.ゲルマン(大ざっぱに言うところのドイツ、オランダ、ドイツ語圏のスイス)
・四角四面(=石頭、時間・プロセス厳守、交渉の余地なし)
・クレジットカード嫌い
・まわりくどくない
・料理はそれほど。。。
3.ラテン(大ざっぱに言うところの、イタリア、スペイン、ポルトガル。フランスは入りません、あくまで外国人、笑)
・すべてにルーズ(時間、〆切、ルール)
・感情表現大
・食べ物美味しい
しかし彼らは知らない。
「アメリカ人はホント、傲慢だよ、嫌な思いしても凹むんじゃないよ」って言っている自分たちも、ドイツ人・スイス人から「フランス人って全員傲慢だよねぇ、自分たち以外は全員野蛮人なんだよ、きっと」と言われている事を。。。
「イギリスとかアメリカのコーヒーって、あれはコーヒーじゃないね、茶色い水だよ。コーヒーの何たるかを知らないよねー、彼ら」といっている人が、緑茶にお砂糖を入れるのはどうかと。「えーー、だって、に、苦いじゃーん」って、まぁねぇ。
「イタリア人とかスペイン人って、びっくりするほど感情的だよね、日本人の君からしたら信じられないでしょ」っていう君たちも、私からしたら同じぐらいびっくりだってことを。教えてあげたら、心底驚いてるもんねぇ。。。
ゲルマンの人たちが、ある雪の日に私が道に迷って会議に遅刻した時、本気で心配して探しまわってくれた一方で「フランス人が遅れても心配しないけどね」と笑っていた事を。
でも、基本的に私は『みんなちがって、みんないい』(by 金子みすず)と思います。でも一つだけ例外。
「ゲルマンはね、ミスをしたり迷惑をかけた時は謝罪するまで許さないよ」って、
人間として当たり前のことですからねー、謝るのが大っ嫌いなフランス人のみなさま〜。