祈りの石が無数に積まれた天安河原
***********
8日目:阿蘇 → 高千穂(天岩戸神社、天安河原、高千穂神社、高千穂峡、真名井の滝) → 熊本空港 → 帰宅
最終日は、これまた念願の高千穂巡りです。この旅行を組み立てるにあたって、どうやっても高千穂巡りが日程にはまらなかったとき、ANA のバスツアー「高千穂いにしえ号」の存在を知ったのです。しかもこのツアー、普通はあまり日程に入らない、高千穂神社や天安河原までカバーしている上に熊本空港まで連れて行ってくれるんですから、言う事なし!
8:00 前に宿泊していたホテルのロビーでバスツアーのガイドさんと待ち合わせ。今日の参加者は全部で10名足らずという贅沢さでした〜。
この日もいいお天気。定刻の8:00 に高千穂へ向け出発!
バスの車窓から綺麗に見えた、九重連峰。ここまではっきり見えるのは珍しいとのこと。
阿蘇はそば処だそうで、そばの花が咲いていましたよ〜。
高千穂に行くには阿蘇の山々を超えて行くのですが、阿蘇の美しい緑の山肌のあちらこちらに、2ヶ月前に発生した集中豪雨の爪痕がまだ生々しく残っていました。流されたガードレール、土砂崩れの痕、などなど。観光客も激減したそうですが、一日も早く美しい自然、経済、みなさんの生活が元に戻るようお祈りしております。
高千穂は、神話の里という名の通り、神秘的で清々しい空気が漂う、美しい緑深き山あいの里山でした。空気感としては、伊勢とか霧島に似ています。出雲もこんな感じなんでしょうか。それとも、神話の里という響きに捉われた私の思い込みなんでしょうか。
それから高千穂の家々の玄関先にはしめ飾りが飾ってあったのも新鮮でした。一年中なんだそうです。
最初のスポットは天岩戸神社。天照大神が籠られた天岩戸そのものがご神体の神社です。ただし、扉となっていた岩は、天手力雄命という神様がこじ開けた際に長野県の戸隠まで飛んで行ったとされているのでここにはないんですって!戸隠ってそういう語源なんですねぇ。
今回、この旅行で日本の神様のお話を色々知りましたが、ギリシャ神話の神様たちに匹敵するぐらい愉快なんですねぇ。平易な言葉で書かれている古事記を読んでみようと思います。
お参りの前にお祓いで清めてもらってから天岩戸へ。渓谷を挟んだ対岸にある天岩戸を拝む形になります(写真撮影不可)。想像以上に大きかったです。神様って人間大じゃなかったのかしら?
天岩戸神社にあった、怪力の神様、天手力雄命の像
お次は、天安河原。天照大神が天岩戸に隠れてしまったため、世界が闇に包まれてしまい、八百万の神様たちが集まって相談した場所です。
天安河原への道
天安河原。ここにみんなで集まって相談したのだから、やっぱり人間大なのかもしれない(笑)。
天安河原をあとにし、高千穂神社へ。古事記や日本書紀に登場する(そして皇室の祖とされる)神様たちが祀られています。日本の神様たちはとても愉快なんですが、難点は名前が難しいこと。。。(涙)。その神様のひとりに退治された鬼神の鬼八の首塚もありました。高千穂にはこの鬼八にちなんだ場所がいくつもあるんですって。
ガイドさんに教わった通り、夫婦杉の周りを旦那さんと手をつないで3回回ってきました!これで家内安全はばっちりね〜。
高千穂神社社殿の東側の彫刻である、鬼八を退治する三毛入野命。神武天皇のお兄さんだそうです。
最後の観光スポットは高千穂峡。遊歩道を歩きながら渓谷美を堪能してきました。
高千穂峡にかかる3つの橋。
遊歩道から「鬼八の力石」と呼ばれる巨大な石も見えました。鬼八が力自慢をした石なんですって。
この写真の大きな石がそれ。でも天岩戸を戸隠まで投げた神様には負けそうです(笑)。
高千穂峡といえば、の、真名井の滝。この写真の通りの水の色です!!!
お昼をいただいた後、予定通り、阿蘇くまもと空港で降ろしてもらい、帰路へ。
今回も、行ってみたかったところを自分たちのペースで廻り、美味しいものを堪能し、温かい人たちに助けてもらい、本当に楽しい旅でした。
初めての九州、初めての南九州でしたが、魅力がたくさん詰まった宝箱のようなところで、空気感も含めすっかりファンです。
日本って(日本も)、いいね。