知覧はお茶の産地として有名。知覧茶のペットボトルも自動販売機で売られていましたよ〜。
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2日目の続きです。おいしいご飯でお腹を満たし、指宿駅前から知覧行のバスに乗ります。知覧までは1時間ほど。
「指宿レール&バスきっぷ」は、公共交通機関を利用して廻りたい人にはおススメです。ウチは、「いぶたまに乗る」&「知覧に行く」という目的を満たすため、片道JR + 片道路線バスタイプにしました。知覧を含む一定区間で乗り降り自由ですよ〜。普通料金に比べすごくお得です!
指宿から知覧へは山深い道が多くてびっくり。そんな道が続いた最後に、ぽっかり知覧が現れるといった感じです。
まずは特攻平和会館に行くべく、特攻観音入口というバス停で下車。降りたはいいものの、はて、どっちに行けばいいのだろうかとバス停すぐ近くの交差点でキョロキョロしていたら、今降りたバスの運転手さんが、車の中から親切にジェスチャーで教えてくれました(感涙)。
オランダのゴッホの森美術館 を訪れた時の親切なバスの運転手さんを思い出しました。
鹿児島の人は本当に優しい。
特攻平和会館に続く桜並木。両脇の灯籠は、特攻兵を供養する灯籠です。この供養の仕方に知覧の人たちの優しさを感じ、じーーーんと来ました。
バスの時間の関係もあって、特攻平和会館を心ゆくまで見学できなかったのが残念です。知覧から旅立っていった方達の一人一人の写真、お名前、出身地、遺品を拝見しているうちに、何の意味もない「特攻」を決定した当時の国の首脳陣への怒りに目眩がしてきました。
供養塔に手を合わせ、バス停に戻りました。次の目的地は武家屋敷。特攻観音入口からはバスで5分ほどですが、歩くとかなりあると思います。
武家屋敷の見学には料金がかかるのですが(公開されているのは7軒)、どこで払うのかなぁと思っていたら、道端におばさんがパラソルの下に座って切符を販売していらっしゃいました。実用的、すごい。
武家屋敷が並ぶ一帯。実際に人が住んでいらっしゃるところばかり。
基本はお庭の公開なのですが、「武家」というイメージを体現するような質実剛健で清潔な感じのする建物ばかりでした。石垣の石が切り石か丸石か、門の屋根が二段か一段かでその家の格式(位、本家、分家など)を表していたんだそうです。
ある武家屋敷のお庭で番をしていた(?)猫ちゃん。みんなに可愛がられているらしく、旦那さんに撫でられるがまま(笑)。イスタンブールのモザイク博物館の猫ちゃん を思い出しました。元気かしら?
大きさは、角館の武家屋敷と比べると、一軒一軒は小さめでした。
知覧の武家屋敷は、武士の中でも郷士と呼ばれた人たちの住まいだったところです。司馬さんの小説によると、薩摩藩は武士の割合が多く(約25%)、それを支えなければいけない農民は大変だったといいます。武士も下級武士(郷士)になると実質半農生活をしたり、内職をしていた人が多かったそうです。ただ、知覧の郷士がそうであったのかは私は知りませんが、そんなことをふと思い出しました。
知覧のごく一部しか見てませんが、静かで上品な落ち着きの中に凛とした佇まいと優しさを感じる街でした。
武家屋敷入口のバス停。バス停の横に綺麗に剪定された松があるのが分かりますか?これ、街路樹なんですよ!知覧では、道路脇にこの松が植えてあってすごく素敵でした。
武家屋敷から終点の鹿児島中央駅まではバスで1時間15分ほど。我々の乗ったバスは帰宅する高校生で満員。みんなすぐ降りるのかなぁと思っていたら、何と終点近くまで乗っていた子も結構いました。これ、毎日だったら大変だよなぁ(おじさん&おばさんの感想)。
駅のコインロッカーから荷物を取り出し、路面電車で天文館に向かいます。
お宿は、リッチモンドホテル鹿児島天文館。立地抜群、良心的なお値段、過不足ないサービスで言う事なし。
一息入れたら、お待ちかねの夜ご飯。鹿児島ならではのものが食べたかったので、郷土料理のお店にしました!
天文館 吾愛人本店
気さくな雰囲気の店内。地元の人も観光客もで大盛況のお店でした。
きびなごのお刺身、つけ揚げ(さつま揚げ)! 左手前は忘れてしまった。。。
黒豚豚骨。いいわぁ、こんなに黒豚食べられて。
名物、みそおでん。しょっぱくなくって美味しかったですよ〜。
さつま汁。〆にぴったりな優しい味でした。
生まれて初めて九州のお醤油を体験。苦手な方もいるそうですがウチは好きな味でした。たまり醤油みたいな感じ。お料理の味付けはどれも濃くなく、芋焼酎にぴったり!!!
お肉もお魚もお酒も美味しくて、人も優しい鹿児島。あぁ最高!
3日目に続く〜。