夜のドゥオーモ広場
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9日目:シラクーサ → カターニア。そしてカターニアで救急病院に行く羽目に。。。その②。
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フロントに救急病院の情報を聞きに行ってくれた旦那さんがなかなか帰ってこない。代わりに、さっきまであんなに無愛想だったフロントのおじさんの口調が、何だか随分親身を帯びてます。しかも一所懸命いろいろ電話してくれてるみたい。
と、ベッドに寝て耳だけそばだててたら、旦那さんが慌てた様子で帰って来た。「急で悪いけど今からお医者さん行こう。近くに大学病院の眼科があるんだって。20時まで開いてるらしいから。」
おー、あと20分ちょっとしかないのね。急いで着替えて、あるだけの現金とキャッシュカードを持ってハンカチを目に当てて部屋を出ると、感じのいいおじさんが私に微笑みかけ、だんなさんにタクシーを呼んだ方がいいんじゃないかとアドヴァイス。確かに!
おじさんはすぐさまタクシーを呼んでくれ、タクシーの運転手さんに何て言えばいいのか、さらに病院に着いたらどうしたらいいか、帰って来る時にどうやってタクシーを呼べばいいのか等々、親切に教えてくれました。最終的には、自らタクシーの運転手さんに説明してくれたんです。え、この人があの無愛想な声の持ち主??
タクシーの運転手さんも親切で、病院に着くなり、どっちの方向へ行ったらいいのかを身振り手振りで教えてくれました。と、タクシーを降りて病院の入り口にたったところで、係員のおじさんが飛び出して来て、親切にも「あっちだよ」と教えてくれました。
ある意味内科的な疾患ではなく、明らかに目を押さえていたのが幸いしたんだと思います。
挨拶とごく基本のイタリア語しかできない我々なのに、全く迷う事なく救急待合室というかある廊下に到達。そこには6人ほどいたんですが、実質診察を待っていたのはたった2人だったようで後はつきそい(笑)。我々がどうやら最後で、10分ほど待っただけであっという間に順番が来ました。
診察室には厳しいけど優しそうな女医さんと、とっても愛想のいい助手のおじさんの二人。眼科の診察室はどこも同じなのか、薄暗かったです。旦那さんが英語で説明している間、女医さんが診察してくれました。日本での眼科の診察と同じ機械と診察方法でした。あっという間に診察が終わり、女医さんが何やらメモ用紙に書き付けた後、やおら向き直り、英語で説明してくれました。
・眼軟膏を1日3回塗布(?)、その都度眼帯を変えること。それを5日間続けること
・飲み薬を1日3回、1回1錠、5日間摂取すること
・5日間が過ぎたら、点眼薬を1日3回、1回2滴、5日間続けること
そして早速眼軟膏を塗布してくれ、眼帯(というか楕円形ガーゼをテープで止めたワイルド版、笑)をつけてくれました。途端、ものすごくラクになりました。今まであんなに痛かったのが嘘のようです。女医さんがもう一度処方を繰り返し、終了。お礼をいう私達と一緒に廊下に出て来た助手のおじさん、「内緒だよ」みたいな素振りをしながら、眼帯代わりの楕円のガーゼを何枚もこっそり旦那さんのリュックに詰め込んでくれ、「チャオチャオ〜」と見送ってくれました。手に残ったのは、処方箋らしきメモ用紙2枚。
また入り口まで戻り、係のおじさんにも愛想良く見送られて、ふと、あれ、お会計は???
腑に落ちないまま、すっかり痛みが消えたので、二人で歩いて宿まで戻ることにしました。すでに20:30 すぎ。薬局はもう閉まっちゃってるよねぇ、と思ったら、一軒開いてるじゃないですか。5日後からしか使わない目薬以外はすべて処方してもらえました。目薬も明日の10時半には届くとのこと。よかったぁぁぁ。この薬局のおばさんも親切で、処方を2回繰り返してくれました。女医さんと同じことを言っていて、よい復習にもなり、ありがたかったです。
夜のカターニア旧市街。
そんなこんなでホテルに戻って来たのが21時頃。宿の建物の前まで来ると、目の前のバールで我々の帰りを待っていたのか、フロントのおじさんがすっ飛んできてくれました。おかげでもう大丈夫だと説明し、お礼を言いました。本当にありがたいことです。
「みんな親切な人ばっかりで助かったねぇ、ありがたいね」と旦那さんと感謝しながらお部屋で一休み。ワイルドな眼帯をしているとはいえ、すっかり調子もいいので、22時に予約したレストランへ予定通り行くことにしました。
Osteria Antica Marina
Via Pardo, 29
メニューはおまかせのみなのです。もしお腹が一杯になってしまったら、メインは断ることも出来ますよ。
10種類ぐらいある前菜を小皿にとりわけてくれました。すべて魚介類を使ったもの。新鮮な素材をシンプルに調理してあって本当に美味しかった!!
続いてパスタ。左:ウニのパスタ --- ちょっと何か足りないような味でした。
右:海藻のパスタ? --- こ、これは正直、はずれ。塩っぱいだけだった(涙)。
前菜はおいしかったのに、尻すぼみというか。残念。
と、色々あった一日でしたが、たくさんの人のおかげで無事眠りにつくことが出来ました。
次回は、日帰りでラグーサへ!