カターニアのドゥオーモ広場。黒い溶岩と白い石灰岩の建物がシックです。
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9日目:シラクーサ → カターニア。そしてカターニアで救急病院に行く羽目に。。。
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朝起きていつものようにコンタクトを入れたら、あれ、左の視界が何だか曇っている。何度かコンタクトを洗って入れ直しても変わらない。見にくいけど、ま、いっか。
シラクーサの宿にあった、毎年古代ギリシャ劇場で開催される、古代ギリシャ文学の演目のお知らせ。ソフォクレスとかエウリピデスとか、浸透しているんだなぁ。※ちなみに紀元前5世紀の作家です。
最上階のテラスで朝食をとってひと休みした後、11:00 シラクーサ発の Interbus に乗るべくお宿をチェックアウトして、バスターミナルへ向かいます。
一応、お手洗いに行っておこうかと、バスタールの近くの中央駅へ。あれ、お手洗いに南京錠が。周りを見渡すと、清掃員らしきおじさんを発見!旦那さんと二人、「すみませーん」と近寄っていくと、おじさん、すぐ事情を察して鍵を開けてくれました。
おじさんによると、お手洗いの入り口にはブザーがついており、鍵がかかっている場合はそのブザーを押すとおじさんの携帯している機械に知らせが行くんだと。
その知識は当分使わないんだけど、とは言えず、二人で神妙に聞いていると(イタリア語だった)、何と、実践してくれました。
し、親切だなぁ。。。
せっかく丁寧に教えてもらったので、ここに記しておきます(笑)。みなさん、シラクーサ中央駅のホームのお手洗い入り口に鍵がかかっていたら、扉の脇にあるブザーを押してくださいね!
無事に切符も購入し(片道5.70€)、ほぼ予定通りカターニアに向け出発。車内でいそいそと、昨日あるお菓子屋さんで購入したクッキーを頬張る。
シラクーサ生まれのアルキメデスにちなんだ、その名も「ユーレカ」というお菓子(上)とピスタチオのクッキー(下)。
カターニアには予定よりも 15分ほど早く到着。駅近くのバスターミナルからお宿まで 15分ほどなので、荷物をひきながらてくてく。
B&B Gem De Luxe
Via Biondi, 16
普通の建物の(日本でいう)2階にある4室だけの B&B です。新しいみたいですごく綺麗で、インテリアも一部屋毎に違うみたいです。
我々の部屋は、ピンク、紫、黒がテーマカラーだったようで、入った時はちょっとびっくりしました(笑)。
お姉さんからお勧めのレストランやお宿の説明など(従業員はいつもいるわけではないことなど)を一通り聞き、お部屋で一休み。一段落すると、朝から曇ったままの左目の視界が気になりだしました。また何度かコンタクトを洗ってみても変わらない。と、あれ、裸眼で視界が曇っているじゃない!
そうか、何かの理由で目が汚れたんだと思った私は、目を洗うことにしました。洗っても視界は曇ったままだったので、ちょっと(綺麗にするつもりで)黒目を指で触ったんです。そのときは痛くなかったんですが、段々痛みが増してきまして。コンタクトを入れるのは気が引けるし、涙も(鼻水も)出て来るので、左目は裸眼のままサングラスをして、ティッシュをたくさん持って、心配する旦那さんをなだめながら、ちょっと街に出てみることにしました。チェックイン時にいたお姉さんはすでに帰宅したようで、フロントには誰もいません。
ドゥオーモ広場の噴水
ドゥオーモ広場を見て、
その近くのバールで、美味しいと評判らしいアランチーノを食べることに。
Etoile d'Or
Via Dusmet 7/9
シチリアのアランチーノはソフトボール大。私達が食べたのは、お米とチーズとトマトソースが入ったもの。美味!
小腹を満たした後は、魚市場にある、今日の晩ご飯候補のレストランへ。この時点で 15:00 ぐらい。22:00 だったら席があるとのことで、その頃にはアランチーノも消化されるだろうと予約を入れて、またドゥオーモ広場へ。
目はさらに痛みが増して来て、涙をしょっちゅうぬぐわないといけないぐらい。サングラスをしていたのを幸いに、半目ぐらいしか開けていられず。とても心配そうな旦那さんを説得し、ちょうど目についたプチ・トラン(観光列車)に乗ってみることにしました。
イタリア語の他に、英語とフランス語のアナウンスが流れるにもかかわらず、旦那さん共々ほぼ一言も分からず(苦笑)。でも見所をざーっとまわってくれるので、目星を付けるのにいいと思います。
プチ・トランを終えた時には、あまりの目の痛さにさすがに宿へ戻ることに。濡らしたタオルを左目にあてていても、右目を開けていると、開けようとしない左目の眼球がかすかに動くらしく、それだけで痛くて、大粒の涙がぼろぼろとまらない。しかも、左目が腫れて来ているではないですか(涙)。
病院嫌いの私も、旦那さんに説得され、週明けパリで眼科にいくことに同意(この日は金曜日)。
アメリカンホスピタルに予約を入れることにし、ほとんど目を開けられない状態の私の代わりに、旦那さんがすべて手配してくれました。パリで病院に行ったこともない我々、ドキドキです。
幸いにも、2日後、休暇明け月曜日の朝一番に予約がとれ、一安心。日本語セクションの方がとても丁寧に対応してくれたそうです。
「そんな状態では旅行は続けられないから、予定を切り上げて明日パリに帰ろう」と言う旦那さんに、「もうちょっと考えてみる(何を?)」と往生際の悪い返事をし、横になって目をつむっていたらよくなるかもと、微かな希望を持ってしばし夕寝(確かにつむっていると痛みはないのです)。
ちょうどその頃、フロントに夜番(?)の従業員が来たようで、ぶっきらぼうな男性の話し声が聞こえます。
さて、1時間半ほど寝たでしょうか。寝ている間まったく痛くなかったのに、起きた途端現実に戻されます。
ううう、痛い。。。もう嫌だ、病院行く、ここで行く、言葉通じなくてもいいーーーー!
時刻19:30。旦那さんはすぐさま、フロントに救急病院があるかを聞きに行ってくれました。
続く。