エルコラーノ遺跡のモザイク。
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4日目:ナポリ → ポンペイ遺跡 → エルコラーノ遺跡 → ナポリ → パレルモ行きのフェリー乗船 (船中泊) つづき
困ったなぁ、まさかヴェスビオ鉄道までストライキとは。
※日本のように、ストライキによる利用者への影響を軽減しようなどという精神を期待してはいけません。
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この時点で14時前。残る手段はバスかタクシー。20:15 のナポリ発のフェリーに間に合うのが大前提。とりあえず、もうちょっと情報を集めたいので観光局を探そうと周辺をうろついてみました。ところが、郵便局とお土産屋さん、レストランは見つかるものの、観光局がない(涙)。
ポンペイ遺跡の娼館に残る、色っぽい壁画。
白タクとおぼしきおじちゃんの呼び込みに「乗らないよ〜」と言いつつ、さらにぐるぐる。と、地味〜なナポリ行きのバス停を発見して喜んだのも束の間、ヴェスヴィオ鉄道が運行しているようです。。。うーん、動いているとは思えないなぁ(苦笑)。
ストを決行してなければあと5分ぐらいで来るはずなので、ぼーっと待ってみました。
。。。
5分後、タクシーしかないと旦那さんと腹をくくり(苦笑)、ポンペイ → エルコラーノ(2時間の見学時間) → ナポリ、というルートで値段交渉することにしました。相場が分からないので、自分たちが幾らだったら納得できるか考え、100€ と設定し、いざ駅前のタクシー乗り場へ!すると、非常に身なりのいい、呼び込みする事なく悠然としている、お年を召した運転手さんを発見。
超初心者イタリア語&英語で、ポンペイ → エルコラーノ(2時間の見学時間) → ナポリ のお値段を聞いてみました。すると、メーターだと120€ ぐらいだけど 110€ にするよ、これには高速料金も含めると、高速チケットらしきものを見せてくれながら、金額を紙に明記してくれました。確認のため、行程を復唱し、「Tout est compris? 全て込みで?」とフランス語で聞き直すと、「Si. そう。」とイタリア語で答えが。ここで商談成立。
おじいさんのタクシーはとても大きくて、とても清潔でした。車内の広告を見る限り、おじいさんはナポリのタクシー会社の所属のようでした。運転もとても紳士的で全く恐い思いをする事はなく、高速に乗って 20分ちょっとでエルコラーノに到着!
エルコラーノ遺跡全景。発掘されているのは一部分。15m もの堆積物に埋まっていたそうです。
エルコラーノは、ポンペイに比べると発掘されている部分が小さいのですが、高温の火砕流で一瞬にして埋まったため(ポンペイは火山灰)、建物や装飾がかなり往時の姿をとどめているのです。ポンペイと両方見学するのがおススメです。
天井までまるまる残っている浴場!ここは脱衣所です。右側に棚があるの分かりますか?
同じく浴場跡より。奥に残っているのは浴槽そのもの!!
左)居酒屋さん跡に残るカウンター埋め込み式のワインの壷
右)居酒屋さん跡の壁に残る、広告と思われるもの
少々駆け足ながらもエルコラーノを満喫し、約束の時間の16:45 に入り口に戻ると、待たされる事なくナポリへ出発。プロって感じだなぁ。
またも紳士的な運転に安心したまま、最終目的地だったナポリの中央駅前に何と15分足らずで到着。は、早、まだ 17:00 だよ。。。
おじいさんの言った通りメーターは120€を超えてましたが、110€以上請求される事なく、おじいさんにお礼を言ってお別れ。
パレルモ行きのフェリーの出港時間まで
まだまだ 時間があるので、駅のフードコートでビールを飲みながら「無事にナポリに戻って来れてよかったねー、あのおじいさんでよかったねー」と二人で乾杯。
1時間半ほどまったりした後、ホテルで荷物を受け取り、メルキュール間の無料シャトルバスで旧市街の中心地へ。そこから港へ歩いていったのですが、案内表示に翻弄され、何だかんだいってパレルモ行きフェリーに乗船したのは 20:00 ちょっと前(汗)。
左)これがパレルモ行きの Tirrenia フェリー。おっきー!
右)ツイン窓つきの客室。狭いけど一泊一人75€ で移動&宿泊と考えたらかなりお得だと思う。
こんな大きなフェリーに乗るのは旦那さん共々初めてだったので、最上階のデッキに行ってみました。
さようなら〜ナポリの街、さようなら〜ヴェスビオ火山。
その後ビュッフェレストランで、自分史上最高にイケてないイタリア料理を食したのでした。
イタリア人と思われるおじさんがひたすらパンを食べていたのが面白かった。
さぁ、目が覚めたらいよいよシチリアです。